手作りのおせち料理を安全に食べ切るために、調理段階で気をつけておきたいポイントがあります。まず、おせち料理の基本は「濃い味付けにする」「水分を減らす」ことです。多めの塩や砂糖、酢などの調味料を使うことで、防腐効果が期待できます。煮物や酢の物は、通常よりも濃いめに味付けしておくと保存性が高まります。また、料理の汁気を切っておくことで、雑菌の繁殖をふせぐことができます。汁気が多いと、他の料理にも雑菌が移ってより繁殖しやすい環境になるため注意が必要です。
さらに、保存中に時々火入れをするのも効果的です。黒豆や筑前煮などの煮物は、1日1回程度火を通すことで、日持ちがよくなります。再加熱後は常温で放置せず、冷ましてから保存容器に移して冷蔵庫に入れます。
また、料理を小分けにしておくのも保存性を高めるコツです。食べる分だけ取り出せるようにしておくことで、温度管理がしやすく衛生的に保存できます。小分けにすることで、他の料理に水分や臭いが移る心配もなく、美味しく長く保存できるメリットがあります。