大根を冷凍保存する方法とおすすめのレシピをご紹介

大根を冷凍保存する方法は?おすすめのレシピや冷凍保存のメリットをご紹介

大根を丸ごと購入した時やすぐに使い切れない場合は、冷凍保存がおすすめです。冷蔵庫や常温で保存するより格段に長持ちするうえ、凍ったまま調理ができ、味がしみ込みやすいといったメリットがあります。

簡単なコツを押さえて冷凍することで、大根の鮮度や美味しさをしっかりキープできます。今回は、大根を冷凍保存するコツや冷凍大根を使ったおすすめレシピをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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大根を冷凍保存する方法

大根を冷凍保存する方法

大根は、煮物や味噌汁、サラダなどさまざまな料理で活用できる野菜です。1本丸ごと購入するとお得な大根ですが、使い切れない分を冷蔵庫で保存するとシナシナになり、まずいと感じてしまうこともあります。


鮮度や美味しさを長くキープしたい時は、冷凍保存がおすすめです。冷凍した大根は凍ったまま調理でき、味も染みやすいため時短調理が叶います。大根を冷凍保存する方法やコツを知っておくと、大根を丸ごと購入する際に役立つので、ぜひ参考にしてみてください。

①大根を切ってから冷凍保存する

①大根を切ってから冷凍保存する

大根は、用途に合わせて切った状態で冷凍ができます。汁物用にはいちょう切りや短冊切り、おでんには輪切りなど、具体的な使い道をイメージして切っておくと、すぐに調理できて便利です。水気を丁寧に拭き取り、できるだけ空気に触れないように密閉して保存すると、鮮度や美味しさが長持ちします。


《大根を切って冷凍する場合の手順》

  1. 大根の皮をむき、いちょう切りや輪切りなど、用途に合わせて切る。
  2. キッチンペーパーで水気を拭き取り、小分けにしてラップで包む。
  3. 冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫で保存する。

保存期限

切って冷凍した大根の保存期限は、約1ヶ月です。使う分だけ小分けにして冷凍すると、余分に解凍することなく使い切れます。



解凍方法

汁物や煮物、おでんなどに使う場合は、解凍せずに凍ったまま加熱ができます。冷凍することで大根の繊維が壊れて、味が染みやすくなります。冷凍した大根でありがちな、ぶよぶよとした食感も気になりにくいです。



調理・食べ方例

冷凍のまま鍋に入れ、出汁・しょうゆ・みりん・砂糖を加えて煮込むと生の大根より味が染みた煮物ができます。凍ったまま味噌汁やスープに入れると、すぐに火が通り時短で汁物ができます。凍ったまま豚肉やツナと一緒にごま油で炒め、醤油で味付けすると簡単な炒め物やきんぴらのような副菜が手軽に作れておすすめです。冷凍した大根は、加熱調理すると味が染みやすく時短で調理できるため、用途に合わせた切り方で冷凍しておくと便利です。


②大根に下味をつけてから冷凍保存する

②大根に下味をつけてから冷凍保存する

大根は下味をつけてから冷凍も可能です。冷凍保存している間に味が染みるメリットがあるので、下味をつけて冷凍した大根は、甘酢漬けやサラダなどのレシピに活用できます。解凍後は食感が変わりますが、コリコリした食感を楽しめる料理に活用すると美味しくいただけます。


《下味をつけた大根を冷凍する手順》

  1. 大根の皮をむき、いちょう切りや千切りなど使いやすい大きさに切る。
  2. .冷凍用保存袋に大根と調味料を入れ、袋の上からもんで味を馴染ませる。
  3. 3.保存袋の空気を抜いて密封し、平らにならして冷凍庫で保存する。


保存期限

味付けした冷凍大根の保存期限は、約3週間~1カ月程度です。


解凍方法

食べる時は、冷蔵庫で自然解凍するか電子レンジで解凍します。余分な水気を絞り、味が薄まっている場合は調味料を加えて味を調えます。


調理・食べ方例

下味をつけて冷凍した大根は、すでに味が染みているため手軽に調理できて便利です。凍ったまま下味ごと鍋に入れ、少量の水や出汁を加えて煮るだけで、短時間で煮物やおでんが完

③大根をすりおろしてから冷凍保存する

③大根をすりおろしてから冷凍保存する

大根は、すりおろして冷凍することも可能で、冷凍前とほぼ同じ食感で使えます。冷凍しておくと、食べたい時にすぐ使えるのでとても便利です。使いやすいように、1食分ずつ小分けにして冷凍しておくのがおすすめです。


《すりおろした大根を冷凍する手順》

  1. 大根の皮をむき、おろし器ですりおろす。
  2. クッキングペーパーをしいたザルに入れて、水を切る。
  3. 1回分ずつ小分けにして冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する。


大根おろしを少量ずつ保存する場合は、ラップに包んでから冷凍用保存袋に入れるか、製氷皿で凍らせてから保存袋に移す方法もあります。


保存期限

大根おろしは、冷凍庫で1カ月保存可能です。できるだけ空気を抜き、平らにならして密封することで日持ちがよくなります。


解凍方法

冷凍した大根おろしは、冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジで解凍して使用します。解凍後はザルに移して軽く水気を切るとよいです。


調理・食べ方例

すりおろした大根は、解凍後にいつも通りの大根おろしとして活用できます。焼き魚に添えたり、ハンバーグやステーキにのせてポン酢をかければ、さっぱりした味わいのおろしポン酢ソースが出来上がります。そばや天つゆに入れて食べるのもよいでしょう。解凍後は通常よりも水気が出やすいため、軽く絞ってから使うのがおすすめです。

大根の葉の冷凍保存方法

大根の葉の冷凍保存方法

大根の葉は、すぐに使わない場合冷凍保存しておくと鮮度をキープしたまま保存できます。ご飯に混ぜて菜飯にしたり、汁物や煮物のアクセントとしても活用できて便利です。


《大根の葉を冷凍する手順》

  1. 大根の葉をよく洗い、細かく刻んで塩もみする。
  2. 水で洗い、水気を絞る。
  3. 3.小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する。


保存期限

大根の葉は、冷凍庫で約1カ月程度保存可能です。


解凍方法

冷凍した大根の葉は、加熱調理の場合は凍ったまま使用できます。生で使う場合は、冷蔵庫や電子レンジで解凍して、水気をよく切って使用しましょう。

大根を冷凍保存するメリット


大根を冷凍保存するメリット

大根は冷凍することで、味が染みこみやすくなり調理時間が大幅に短縮できるメリットがあります。具体的な理由を詳しく解説します。

生の大根よりも早く煮える

大根は、冷凍することで細胞壁が壊れるため、下茹での必要がありません。凍ったままの状態で鍋に加えることができ、生で煮るよりも各段に早く火が通り、すぐに柔らかくなります。味も染み込みやすく、従来よりも大幅に調理時間が短縮できます。そのまま鍋に入れられる大きさに切って冷凍しておけば、忙しい日にも重宝します。

煮汁が染み込みやすい

大根を冷凍すると、内部の水分が氷の結晶に変わり、体積が膨張することで大根の細胞壁が壊れます。そのため、解凍すると細胞壁が壊れている分柔らかくなり、煮汁や調味料が内部まで素早く染み込みます。生の大根は味が染み込むまでにかなり時間がかかりますが、冷凍大根を使用することで、調理時間が短縮でき、食感も程よく柔らかく仕上がります。

弾力によって食感が変化する

冷凍することで大根の内部の細胞が壊れるため、特有のとろけるような柔らかな食感に変化します。

一方で外側には適度な弾力と歯ごたえが残り、生の大根のようなサクッとした食感とは異なる、独自の食感を楽しめます。この内側の柔らかさと外側の弾力のバランスが、煮物やおでんに最適です。短時間で味が深く染みこむだけでなく、食感も満足のいく仕上がりになります。

冷凍大根を使ったおすすめレシピ3選!

冷凍大根を使ったおすすめレシピ3選!

冷凍した大根で作れる、おすすめのレシピをご紹介します。冷凍大根を使用する場合の調理法についても詳しく解説するので、参考にしてみてください。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/