パスタの冷凍保存の方法とは?ポイントや解凍の方法も解説

パスタの冷凍保存の方法とは?ポイントや解凍の方法も解説

パスタは、ゆでた状態で冷凍保存しておくと、たっぷりの湯を沸かしてゆでる時間が短縮できて便利です。冷凍保存しておくことで、モチモチとした生パスタのような食感になるのも冷凍保存の魅力です。今回は、美味しさをキープしたまま冷凍保存するための手順やコツを詳しくご紹介します。冷凍パスタを作り置きして、日々の食卓に活用してみませんか?

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パスタを冷凍保存するメリットとは?

パスタを冷凍保存するメリットとは?

パスタはゆでてから冷凍保存しておくと、使いたいときに解凍して使えるので便利です。パスタをゆでて冷凍保存しておくと、どんなメリットがあるかみていきましょう。


時短ができる

パスタをゆでるときは、たっぷりのお湯を沸かす時間が必要で、思った以上に時間がかかります。そのため、時短で料理を仕上げたいときは、ゆでた状態で冷凍保存しておくと便利です。冷凍保存しておけば、お湯を沸かしてゆでる時間が不要なので、調理時間があまりとれない日でもソースを準備できればあっという間に料理が完成します。



水道費・光熱費を節約できる

パスタを料理するたびにお湯を沸かすより、一度にまとめてゆでて冷凍保存した方が、水道代や光熱費を節約できるメリットがあります。冷凍保存したパスタは、電子レンジで解凍できるので、お湯を沸かす必要はありません。

たとえ一人分でも、1リットル程度のお湯を沸かす必要があるため、時間だけでなく水道光熱費もかかってしまいます。多めにゆでて、使わない分は冷凍しておけば、それ程手間なく節約ができます。


調理が簡単にできる

パスタがゆでてあれば、ソースだけ作ればよいので簡単に料理ができます。ミートソースやカルボナーラなど、市販のパスタソースを活用する場合は、冷凍保存したパスタとソースを温めるだけでよいので、とても簡単に一品作れます。

お湯を沸かすところから始めるより、はるかにハードルが低く、片付けも楽にできるでしょう。お腹がすいているときは、パパっと作れてストレスなく自炊ができます。

パスタを冷凍保存する手順とは?

パスタを冷凍保存する手順とは?

ゆでたパスタは、正しい手順やコツを押さえて冷凍保存すると、より美味しく食べられます。ここでは、ゆでてから冷凍する場合の手順と、水につけて柔らかくしてから冷凍する場合の手順をそれぞれご紹介します。

ゆでてから冷凍保存する場合

パスタをゆでてから冷凍保存する場合は、ゆでたあとパスタがのびたりくっつりたりしないよう、すぐに食べる場合とは異なる手順があります。


《パスタをゆでてから冷凍保存する場合の手順》

1.パスタをゆでる

パスタは、冷凍保存することを考慮して、パッケージに記載のゆで時間よりも1分半程度短くゆでます。ゆでる際は、お湯に塩を加えておくのも美味しく作るコツです。1リットルに対して、塩5~10g(小さじ1~2杯)程度の塩を加えて、パスタに塩味をつけておきます。


2.パスタを冷水で冷やす

パスタに余熱で火が通らないよう、ゆでたらすぐに冷水で冷やします。ザルに上げて水をかけ、手で揉んで中に熱がこもらないよう全体をしっかり冷やします。


3.油でコーティングする

パスタの水気を切り、ボウルに移します。パスタどうしがくっつかないようにサラダ油かオリーブオイルを全体にまわしかけて菜箸で混ぜ、油でコーティングします。


4.1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋に入れる

解凍してから使いやすいように、1食分ずつ保存袋に入れて冷凍庫に入れます。保存袋に入れたらできるだけ空気を抜き、板状にしておくと、冷凍・解凍にかかる時間を短縮できます。

水につけて柔らかくしてから冷凍保存する場合

パスタをゆでずに水に浸してから冷凍保存する方法もおすすめです。時間があるときにパスタを水につけておき、柔らかくなったら冷凍保存します。食べるときは、熱湯でゆでる必要がありますが、通常の乾麺からゆでるよりも短時間でゆでられます。


《パスタを水につけてから冷凍保存する手順》

1.パスタを水につける

乾麺のパスタを容器に入れ、たっぷりの水につけます。長いままのパスタが入る容器を用意するとよいですが、ない場合は、パスタを半分に折って容器に入れてもよいです。つける時間は、約2時間程度。室温が高い場合は、冷蔵庫に入れておくと安心です。


2.油でコーティングする

しんなりと柔らかくなったパスタの水気を切ります。パスタ同士がくっつかないように、サラダ油かオリーブオイルを回しかけて表面をコーティングします。


3.1食分ずつ小分けにして冷凍用保存袋に入れる

一回で食べ切れる量ずつ小分けにして冷凍庫に入れます。空気に触れると乾燥したり酸化したりして、食感や風味が悪くなるため、できるだけ空気を抜いて密封します。



パスタの冷凍保存のポイント

パスタを冷凍保存のポイント

パスタの食感や美味しさを保ったまま冷凍保存するためのコツをご紹介します。コツを押さえておくことで、解凍後もモチモチ食感の美味しいパスタが味わえます。


麺を固くゆでる

パスタは、ゆでた後時間が経つと水分を吸って柔らかくなるため、冷凍保存する場合は硬めにゆでるのが美味しく食べるコツです。パッケージに表示されている時間よりも、1分半程度短めが目安です。解凍後、加熱調理する場合は、加熱中に柔らかくなることを見越して2~3分短くゆでるとよいでしょう。


ゆでた麺はできるだけ早めに冷やす

ゆでた後、ざるに上げたまま放置すると余熱で麺がのびたり、水分が蒸発してくっつきやすくなったりします。そのため、冷凍保存する場合は、ゆでたらすぐに冷水でしっかり冷やすのがコツです。柔らかくなりすぎると食感が損なわれるため、速やかに冷やすのが重要です。

冷凍したパスタの解凍方法とポイント

冷凍したパスタの解凍方法とポイント

冷凍保存したパスタは、自然解凍や電子レンジなどさまざまな方法で解凍できます。


《自然解凍する方法》

保存袋ごと冷蔵庫に移し、自然解凍しましょう。この方法は、解凍後にソースや他の食材と合わせて再加熱する場合におすすめです。


《電子レンジで解凍する方法》

パスタを保存袋から皿にうつし、ラップをかけて電子レンジ600Wで約2~3分加熱します。全体がほぐれて温まればOK。ソースをかけて食べる場合におすすめです。


《再度ゆでる方法》

凍ったままのパスタを、熱湯に入れてさっとゆでます。約1~2分ゆでたら、ざるに上げましょう。冷水につけて冷凍したパスタは、熱湯でゆでる必要があります。パスタが柔らかくなるまで様子を見てゆでます。

まとめ

まとめ

パスタは、乾麺からゆでて作ると意外と手間と時間がかかってしまいますが、ゆでた状態で冷凍保存しておけば、時短になり光熱費の節約にもなります。1食分ずつ保存しておくと、必要な分ずつ取り出しやすくて便利です。


パスタをゆでて作り置きしておけば、さまざまなレシピに活用できます。硬ゆでにしたり、オリーブオイルでコーティングしたりと、ちょっとしたコツやテクニックで美味しさがアップするので、ぜひためしてみてください。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/