ハンバーグの冷凍保存は焼く前にした方がよい?焼いてからした方がよい?保存のポイントを紹介

ハンバーグの冷凍保存は焼く前にした方がよい?焼いてからした方がよい?保存のポイントを紹介

家庭料理の中でも人気のあるハンバーグ。夕飯のおかずやお弁当など、さまざまな場面で活躍してくれるメニューです。そんなハンバーグを冷凍保存しておくと、好きなときに食べられてもっと便利に活躍してくれます。そこで今回は、ハンバーグの冷凍保存について詳しい手順や解凍方法を詳しく解説します。焼いたあとのハンバーグ・焼く前のハンバーグそれぞれの冷凍方法やメリット・デメリットについても詳しくご紹介するので、作り置きの参考にしてください。

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ハンバーグの冷凍は焼く前がいい?焼いてからがいい?

ハンバーグの冷凍は焼く前がいい?焼いてからがいい?

ハンバーグは冷凍保存しやすい料理で、冷凍保存しておけば忙しい日も手軽にハンバーグが食べられて便利です。ハンバーグを冷凍保存する際は、タネのままでも焼いたあとの状態でもOKですが、保存期間や保存方法が異なります。


焼いたあとのハンバーグは、保存する前に焼いて冷ます時間がかかりますが、解凍しても美味しさを逃しにくく、電子レンジの解凍で手軽に食べられるというメリットがあります。


焼く前のハンバーグは、捏ねて成型したらすぐに冷凍すればよいので、焼いたり冷ましたりする時間が取れないときにおすすめです。ただし解凍したり加熱したりするタイミングで、ドリップが出やすく傷みやすいため、保存期間は短めです。生の状態で保存するので、菌の繁殖等に細心の注意が必要。できれば焼いてから保存する方が安心です。

ハンバーグを冷凍して保存する方法

ハンバーグを冷凍して保存する方法

ハンバーグを焼いてから冷凍する場合と、タネのまま冷凍する場合、それぞれの保存方法や保存期間について詳しくご紹介します。

焼いてから冷凍する場合

焼いてから冷凍すると、肉汁が出にくく、解凍後も旨味を逃さず美味しく食べられます。冷凍庫での保存期限は、約1ヶ月です。


《焼いてから保存する手順》

  1. ハンバーグの材料を捏ねて成形する
  2. フライパン等で、しっかり中まで加熱して焼き上げる
  3. ハンバーグを冷まし、1つずつラップで包む
  4. 冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫に入れる


傷み防止のために、焼いたあとは素早く粗熱を取り、金属バットにのせて冷凍庫に入れるなど、できるだけ短い時間で冷凍するのがポイントです。


1つずつラップで包むことで、空気に触れにくくなり、乾燥や傷みから守ることができます。また、必要な分だけ取り出してラップのまま電子レンジで解凍できるので便利です。


焼いて完成した状態で冷凍保存しておけば、食べたいときは温めるだけですぐに食べられます。生のまま冷凍したハンバーグに比べて、肉汁が出にくく美味しさがキープできるのも焼いてから冷凍するメリットです。

タネのまま冷凍する場合

ハンバーグを焼いて冷ます時間がないときは、タネの状態で冷凍保存します。冷凍庫で保存した場合の期限は、約2週間です。肉が生の状態なので、焼いたあと保存するよりも日持ちが短くなります。


《タネのまま冷凍する場合の手順 》

  1. ハンバーグの材料を捏ねてタネを作る
  2. 成形して、1つずつラップで包む
  3. 冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存する


焼く前の状態で冷凍保存すると、煮込みハンバーグや肉団子など他の料理に流用できるメリットもあります。ハンバーグ以外の食べ方をする場合は、丸く成形せず、板状にのばしてぴったりラップに包んで冷凍しておくとよいです。


焼く前の状態で冷凍保存するときは、雑菌の混入を防ぐため、肉をこねる際手袋をするなど、素手で肉を触らないように注意するのも、安全に保存するためのポイントです。



ハンバーグの冷凍保存で気を付けること

ハンバーグの冷凍保存で気を付けること

ハンバーグを美味しさや鮮度を保ったまま冷凍保存するためには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。美味しく安全に冷凍保存するために、ご紹介するポイントやコツを押さえて上手に保存しましょう。


成形で割れないようにする

ハンバーグを成形する際は、ひび割れがないよう表面を滑らかな状態にしておくのが美味しく食べるコツです。ひび割れがあると、フライパンで焼いている途中で肉汁が出てしまったり、最悪の場合は割れてしまったりすることがあります。脂肪分の多いひき肉を使用すると、表面が割れにくく肉汁を閉じ込めやすくなるのでおすすめです。


手で直接こねない

作ったものをすぐに食べないときは、素手で食材を触るのは控えた方がよいです。手に付着している雑菌が食材に入り込み、時間を置く間に繁殖して傷んでしまう可能性があります。こねる際は、ビニールの手袋を使用して、食材を直接手で触らないように注意しましょう。ひき肉は、手の温度で柔らかくなり傷みやすいため、手早く混ぜるのも注意したいポイントです。


玉ねぎは事前に炒めておく

玉ねぎを事前にフライパンで炒めて水分を飛ばすレシピがおすすめです。焼く前のタネの状態で保存する場合は、生の玉ねぎを混ぜると、タネの調味料と混ざることで水分が出やすくなり、水っぽくなったり傷みやすくなったりします。事前に加熱して水分を飛ばし、しっかり冷ましてから肉に混ぜる方法がおすすめです。


両面を先に焼いてから蒸し焼きにする

ハンバーグを焼いてから冷凍する際は、両面にしっかり焼き色が付くまで焼いてから、弱火で中までじっくり火を通す焼き方がおすすめです。表面を先に焼くことで肉汁を閉じ込めることができ、解凍後もジューシーな食感や旨味を味わえます。両面に焼き色が付いたら、蓋をして弱火で蒸し焼きにするとふっくら仕上がります。


小分けにする

ハンバーグを冷凍保存する際は、1つずつラップに包んで小分けにしておくのがポイントです。冷凍庫は乾燥しているため、空気に触れるとパサつきやすく、酸化による傷みの原因になります。できるだけ空気に触れないよう密閉して保存しましょう。小分けにすることで、必要な分だけ取り出しやすいメリットもあります。

冷凍ハンバーグの解凍方法

冷凍ハンバーグの解凍方法

冷凍保存したハンバーグを美味しく食べるために、解凍するための正しい手順を覚えておきましょう。焼いたあとのハンバーグと焼く前のハンバーグ、それぞれの解凍手順をご紹介します。

焼いたものを解凍する場合

焼いて完成した状態のハンバーグは、電子レンジで温めるだけで食べられるので便利です。ラップをしたまま、肉汁がもれないよう綴じ目を上にして電子レンジで温めます。加熱時間が長すぎると、パサついたり固くなったりするので注意してください。


ハンバーグを複数解凍したいときや、煮込みハンバーグにしたいときは、フライパンで解凍する方法もおすすめです。凍ったままのハンバーグをフライパンにならべ、フライパンにまんべんなく行き渡る程度の水を加えて火にかけ、蓋をして弱火で5分程加熱して温めます。煮込みの場合は、煮汁に凍ったままのハンバーグを入れて、煮込みながら解凍することもできます。

タネのままのものを解凍する場合

焼く前のハンバーグは、肉が生の状態なので、解凍後にしっかり中まで加熱して完成させる必要があります。冷蔵庫に移して自然解凍してから、フライパンで焼いて仕上げます。電子レンジで解凍すると、ドリップが出やすく、パサついたり旨味を逃したりしやすいため、冷蔵庫で時間をかけて解凍する方法がおすすめです。


凍ったままフライパンで焼いて完成させる方法もあります。フライパンに凍ったままのハンバーグをならべて水を加え、蓋をして弱火で蒸し焼きにしましょう。この方法は、ドリップは出にくく食感も損ないにくいですが、中まで火を入れるのに時間がかかるので、生焼けにならないよう十分注意する必要があります。

ハンバーグの冷凍保存におすすめの保存容器は?

ハンバーグの冷凍保存で気を付けること

ハンバーグの冷凍保存に、真空の保存容器を使用すると、乾燥や酸化からハンバーグを守れるため通常より長く美味しく保存ができます。

ツヴィリングの真空保存バッグは、真空ポンプを使うとわずか数秒で真空にできておすすめです。ぴったり密閉できるため、ラップに包まずにそのまま入れて保存できます。バッグタイプの保存容器なら、冷凍庫で場所を取らずに保存できて便利です。作り置きしておけば、お弁当や忙しい日の夕飯作りに重宝します。

まとめ

ハンバーグの冷凍保存で気を付けること

ハンバーグは、冷凍保存できるおかずで、作り置きやお弁当に便利なおかずです。焼いたあとのハンバーグは、美味しさを保ちやすく、食べる際は電子レンジで温めるだけで手軽に食べられるのがメリット。焼く前のハンバーグは、肉汁が出やすく保存期間も短いですが、他の料理に流用しやすく、冷凍保存するまでにかかる時間が短く、すぐに冷凍したい場合に便利です。


それぞれ、正しい手順で冷凍・解凍するのも美味しく食べるための重要なポイントです。ご紹介したそれぞれの特徴や手順を参考に、ハンバーグの冷凍保存を活用してみてください。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/