アボカドの保存方法|熟度の見分け方と常温・冷蔵・冷凍保存のコツを解説

アボカドの保存方法|熟度の見分け方と常温・冷蔵・冷凍保存のコツを解説

アボカドは、栄養価が高く美容や健康面でも注目されている食材ですが、熟度の見極めが難しく、食べごろを逃しやすい食材ともいえます。この記事では、アボカドの熟度の見極め方や、食べごろの判断基準を詳しく解説します。また、熟度に合わせた正しい保存方法や詳しい手順もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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アボカドの熟度の見分け方

アボカドの熟度の見分け方

アボカドはクリーミーでコクのある味わいが特徴です。ビタミンやミネラルなどの栄養価が高く、美容や健康に良い食材として親しまれています。


アボカドは収穫後に追熟させてから食べる果実であるため、購入時の見極めが欠かせません。未熟な状態で切ってしまうと果肉が硬く渋みがありますが、適切に熟すととろけるような滑らかな食感になり、濃厚な旨味が引き立ちます。


カットする前に熟度を正しく見極めるには、まず皮の色に注目しましょう。鮮やかな緑色のものはまだ未熟で、果肉が硬い状態です。皮が深緑色から黒っぽく変化してきたら食べごろのサインとなります。次に、指の腹で優しく触れて確認します。少し弾力を感じ、わずかに凹む程度が理想の状態で、サラダやディップに最も適したクリーミーな食感を楽しめます。


一方で、全体が真っ黒で触るとブヨブヨするものは、熟しすぎている可能性が高いです。果肉が水っぽくなっていたり、中身が黒く変色したりしている場合があるため早めに食べましょう。また、品種によっては皮が緑色のまま熟すものもあるため、色だけで判断せず触感も確認して見分けることが重要です。

アボカドの選び方は?

アボカドの選び方は、食べるタイミングにより異なります。すぐに食べる場合は、全体が黒っぽく指で軽く触るとへこむような感触があるものがおすすめです。数日後に食べる場合は、緑色で表面にハリや艶があり、表面が硬めで弾力のないものがよいでしょう。


シワが寄っていて形がいびつなもの、ブヨブヨしすぎているもの、皮が浮いている(果肉と皮が離れている感触のあるもの)は、熟し過ぎや傷んでいる可能性があるので避けることをおすすめします。

アボカドの食べごろは?

アボカドの食べごろは、色や硬さ、ヘタの状態で見極めます。皮の色は、熟すと黒っぽく変化するのがポイントです。全体が黒っぽくなったら食べごろのサインです。また、軽く握って少し弾力のある感じがあれば、食べごろと判断できます。完熟したアボカドは、ヘタの周りに少し隙間ができるので、ヘタを観察するのもおすすめです。

成熟前のアボカドは【常温】で保存

成熟前のアボカドは【常温】で保存

熟す前のアボカドは、常温で保存しながら「追熟」させるのが基本です。追熟とは、収穫された後も果実が呼吸を続け、時間とともに風味や柔らかさが増して食べごろになることを指します。


アボカドを適切に追熟させるためには、15℃~25℃程度の室温に置く必要があります。保存の際は洗わずにそのままの状態で、直射日光を避けた風通しのよい室内に保管しましょう。新聞紙で包んだり紙袋に入れたりすることで適度な湿度が保たれ、乾燥によるシワや傷みを防ぐことができます。


保存期間の目安は3日~7日程度ですが、皮の色や触感が食べごろになるまで様子を見ることが大切です。

追熟を早めたい場合は、アボカドをりんごやバナナと一緒に袋に入れて保存すると効果的です。りんごやバナナが放出する「エチレン」という植物ホルモンの作用で、通常よりもスムーズに追熟を促すことができます。

完熟したアボカドは【冷蔵】で保存

完熟したアボカドは【冷蔵】で保存

完熟したアボカドは、特に夏場などは常温に置くと追熟が進みすぎて傷んでしまいます。一方で、5℃以下の環境では皮の黒ずみや果肉の変色を招く「低温障害」を起こしやすいため、冷蔵庫内でも比較的温度が高い野菜室で保存しましょう。

丸ごと冷蔵保存する場合

完熟したアボカドは、熟しすぎによる変質を防ぐため、冷蔵庫へ移して保管します。


《丸ごと冷蔵保存する手順》

  1. ラップで包むか、冷蔵保存用のポリ袋に入れる
  2. 冷蔵庫の野菜室で保存する

冷蔵庫内は乾燥しているため、ラップやポリ袋で隙間なく包み、アボカドの水分を逃さないようにしましょう。冷気が直接当たる場所に置くと傷みやすいので、野菜室の手前側に置くことをおすすめします。

冷蔵での保存期間は2〜4日程度が目安です。ただし、日持ちは個体差や購入時の熟度によって左右されるため、完熟後はできるだけ早めに食べ切ることをおすすめします。

半分にカットして冷蔵保存する場合

カットしたアボカドは変色しやすいため、酸化防止が重要なポイントです。アボカドを半分に切った後は種をつけたままにして、空気に触れる面積を最小限に抑えましょう。さらにラップで隙間なく包み、その上からアルミホイルで覆うと、光や空気を遮断できるため変色防止により効果的です。


《半分にカットして冷蔵保存する手順》

  1. 切り口にレモン汁を薄く塗る
  2. ラップでぴったりと包み、上からアルミホイルで覆う
  3. 冷蔵用保存袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存する

レモン汁に含まれるビタミンCには酸化を遅らせる働きがあります。レモン汁がない場合は、オリーブオイルを薄く塗ることでも、油の膜が空気を遮断して同様の効果が得られます。

冷蔵での保存期間は1〜2日程度が目安です。表面が変色してしまった場合、その部分を薄く削ぎ落とせば、中は綺麗な状態で食べられることが多いです。

すぐに食べないアボカドは【冷凍】で保存

すぐに食べないアボカドは【冷凍】で保存

完熟したアボカドをすぐに食べない場合は、冷凍保存がおすすめです。丸ごとでもカットした状態でも保存でき、冷蔵よりも鮮度を長く保てるため、熟しすぎる前に冷凍庫へ移しておきましょう。

丸ごと冷凍保存する場合

アボカドを丸ごと冷凍する際は、必ず完熟した状態で行いましょう。


《丸ごと冷凍保存する手順》

  1. ラップで全体を隙間なく包む
  2. 冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、密閉する
  3. 冷凍庫で保管する

解凍は冷蔵庫での自然解凍が基本ですが、急ぐ場合は電子レンジの解凍モードを利用しても構いません。ただし、加熱しすぎると風味が損なわれるため、様子を見ながら慎重に行いましょう。保存期間の目安は約1ヶ月です。



なお、冷凍したアボカドは解凍後に食感が少し柔らかくなるため、生食よりもディップやパスタソース、スムージーなどに活用するのがおすすめです。

一口大にカットして冷凍保存する場合

アボカドを一口サイズにカットして冷凍する際も、しっかり完熟したものを選びましょう。


《一口大にカットして冷凍保存する手順》

  1. 皮と種を取り除き、一口大にカットする
  2. 変色を防ぐため、レモン汁を全体にさっと絡める
  3. 小分けにして平らにならし、ラップで包む
  4. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて密閉する
  5. 冷凍庫で保管する

使う分ずつ小分けにしておくと、調理の際に必要な量だけ取り出せるので便利です。解凍は、冷蔵庫での自然解凍か電子レンジの解凍機能が利用できます。ただし、解凍しすぎると形が崩れてしまうため、半解凍程度の状態で様子を見ながら進めるのがコツです。



保存期間の目安は約1ヶ月です。凍ったままスムージーに加えたり、半解凍で和え物にしたりと、幅広く活用できます。

料理研究家/調理師・食育インストラクター

馬原 香織 監修



https://cooking-salon-mahara.com/