セラミックフライパンとは?後悔しない選び方をご紹介

セラミックフライパンとは?後悔しない選び方をご紹介

毎日の料理で使用するフライパン。中でもセラミックフライパンは「焦げ付きにくく安全」と話題になっています。今回は、セラミックフライパンの特徴や正しい使い方、長持ちさせるコツを詳しく解説します。セラミックフライパンの選び方やおすすめの商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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セラミックフライパンとは?

ステンレス鍋の基礎知識

セラミックフライパンとは、アルミニウムなどの金属の表面をセラミック(無機物)でコーティングしたフライパンです。一般的なふっ素を使用せず、より環境にやさしい分解されやすい無機物を素材として使用していることから、サステナブルなフライパンとして近年注目されています。

陶器とは違う?「セラミック加工」の正体

「セラミック=陶器」と思われがちですが、セラミックフライパンのセラミック加工は、陶器そのものを表面に貼り付けているわけではありません。

セラミック加工とは、母材となるアルミニウム合金などの金属の表面に、セラミック粒子を含んだ無機塗装材(ガラス質のコーティング材)を焼き付ける技術です。


つまり、セラミック加工されたフライパンは、金属の上にガラス質の薄い膜を焼き付けたもので、粘土や陶土を焼いて作る陶器とは材質が異なります。

購入前に知りたい!セラミックフライパンの魅力と使い方のコツ

魅力:熱伝導がよく、焦げ付きにくい

セラミックフライパンは熱伝導がよく、短時間で加熱することができます。熱周りが良いため、食材にムラなく熱が広がり、外側をパリッと仕上げてくれます。

ガラス質の膜で覆われている表面は、食材がするっと離れ、焦げ付きにくいのが特徴です。少ない油でもきれいに焼き上げてくれ、ヘルシーな調理が叶うのも魅力の1つです。この表面のおかげで調理後も汚れがするっと落ちて、お手入れも簡単。


また、有害物質を含まない製品が多く、加熱時に有害ガスを出さないのもセラミックフライパンの特徴です。環境にも人にも優しく、安心して使えるフライパンです。

使い方のコツ:強火はNG、油を引いて使用する

セラミックフライパンを長持ちさせるためには、いくつかのコツがあります。

まず、使用する前に油を引いて表面に馴染ませることが大切です。セラミックフライパンは熱伝導に優れているため、強火での使用は避け、中火以下で調理しましょう。

また、金属製のヘラなどを使用するとセラミック加工が傷ついてしまうため、木製やシリコン製の道具を使用するようにしましょう。


調理後は、フライパンを熱いまま水につけるとひび割れやコーティングの劣化の原因となるため、必ず冷ましてから、柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗います。セラミックフライパンは正しい使い方とお手入れをすることで、より長持ちします。

後悔しないセラミックフライパンの選び方【4つのチェックポイント】

セラミックフライパンは、焦げ付きにくくお手入れも楽にできますが、種類が多くどれを選べばいいのか迷ってしまいがちです。ここでは、後悔しないセラミックフライパンの選び方を4つのチェックポイントに分けて解説します。

ポイント1:各家庭の熱源(IH・ガス)と作る料理に合う「サイズ・深さ」

購入する際は、IH対応と記載があるか確認しておきましょう。また、IH対応のフライパンは、底面にステンレスや金属製のプレートが入っています。フライパンがIH対応かどうか見分けるには、磁石を底面に近付けてみる方法が簡単です。くっついたらIH対応、くっつかない場合はガス火専用のフライパンということになります。


また、作る料理や人数に合うサイズや深さを見極めるのも、大切なポイントです。1~2人分の料理には直径20~24cm程度、3~4人分には直径26~28cm程度が目安になります。4人分以上や作り置きをする場合は、28~30cm程度の大きいサイズを選ぶと便利です。炒め物には浅型、煮込み料理には深型を選ぶと調理がしやすいので、主にどんな料理に使うかを想定した選び方もおすすめです。

ポイント2:毎日の使いやすさを決める「重さ・持ちやすさ」と「取っ手の仕様」

毎日の調理において、フライパンの重さや持ちやすさは、重要なポイントになります。軽いフライパンは、調理中に振りやすく手にかかる負担も軽減できます。ただし、軽すぎると食材が傾きやすくなる場合もあるので、重心やバランスのよいフライパンを選ぶとよいでしょう。


また、取っ手の仕様もフライパン選びで押さえておきたいポイントです。取っ手が取り外せるタイプは、収納時に場所をとらないメリットがあります。一方でぐらつきやすく安定性に欠ける場合もあるのでチェックしておきましょう。気になる場合は、店頭でフライパンを手に取って確認し、安定性や重さを体感してみると安心です。

ポイント3:手入れの手間を省く「食洗機対応」か

セラミックフライパンを選ぶ際、食洗器対応かどうかはお手入れの手間を減らすためのポイントとなります。他の調理器具や食器と一緒に一気に洗えるので、片付け時間の短縮になります。


ただし、高温と強い水流での洗浄はセラミック加工が傷みやすいという点に注意が必要です。食洗器の水圧により、取っ手の結合部に水が入り込みサビの原因になることもあります。セラミック加工を長持ちさせたい場合は、スポンジと中性洗剤でやさしくお手入れすることで、より快適に長く愛用できます。

ポイント4:安心して長く使うため「保証内容・PFAS不使用か」を確認する

セラミックフライパンを安心して長く使うために、保証の有無とPFAS不使用(有害物質不使用)かどうかを確認するのは重要なポイントです。PFASとは、有機フッ素化合物のことで、人体や環境への影響が懸念されています。セラミック加工のフライパンは、PFAS不使用が主流ですが、購入時に「PFAS不使用」と明記されているか確認すると安心です。


保証がついているメーカーは、耐久性に信頼がおける場合が多いため、チェックしておくとよいです。内容はメーカーにより異なりますが、ツヴィリングの場合は、家庭用のご使用で、取り扱い説明に従った使用で故障があった場合は、無料で修理を受け付けています。表面のコーティングは対象外となっています。保証期間は製品により異なるため、購入前に確認しておきましょう。

【2025年最新】目的別おすすめセラミックフライパン5選

ツヴィリングのセラミックフライパンに施されている「セラフォース・グラニチウム・コーティング」は、従来のセラミックコーティングに比べ、約3倍(*1) 向上した耐久性と遠赤外線効果(*2)により、傷や熱に強く、快適なツルッと感と食材の芯までじっくり加熱を実現します。


ここからは、「コスパ重視」「機能性重視」「利便性重視」の3つのカテゴリー別におすすめ商品をご紹介します。各商品のメリットや、使い心地のよさをピックアップして詳しく解説しますので、フライパン選びの参考にしてください。


*1 当社従来品比/セラミックコーティングによるノンスティック性の調理試験結果(社内試験(no.11/2023)に基づく

*2 Ballarini「セラフォース・グラニチウム・コーティング」の遠赤外線放射率測定結果、積分放射率90.65%に基づく (2025年5月三重県工業研究所窯業研究室測定)

よくある質問

ステンレス鍋の基礎知識

セラミックのフライパンは安全ですか?

セラミックフライパンは、一般的にPFAS類などの有害物質を含まないことが多く、安全に使用できるフライパンとされています。また、セラミックコーティングは耐熱性が高く、通常の使用や高温調理においても有害物質が発生する心配はほとんどありません。


セラミックフライパンは何年くらい持ちますか?

セラミックフライパンの交換目安は、1~2年と言われています。コーティングが摩耗すると焦げ付きやすくなるため、買い替えが必要です。長く愛用したい場合は、耐久性が高いステンレスフライパンがおすすめです。

ツヴィリング マーケティング部 監修