野菜の保存方法とは?冷凍・冷蔵・常温別に解説

野菜の保存方法とは?冷凍・冷蔵・常温別に解説

買い置きした野菜が、いつの間にかシナシナに…という経験がある方もいるのではないでしょうか?物価が高騰している今、野菜も最後まで無駄なく美味しく活用できると嬉しいですよね。


野菜は、どこでどのように保存するかによって、日持ちが大きく変わります。そこでこの記事では、野菜の種類別に新鮮なまま美味しく保存する方法について詳しく解説!


それぞれの野菜の適する保存場所や、おすすめの保存方法・保存容器までご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。野菜を上手に保存すれば、日々の食卓に新鮮で美味しい野菜のある暮らしが叶いますよ。


投稿日:2023年7月14日 更新日:2024年2月9日

野菜の保存方法のポイント

野菜の保存方法のポイント

野菜の美味しさを長持ちさせるためには、保存する際に気を付けるべきポイントがいくつかあります。野菜の種類や状態によって保存方法を工夫することで、鮮度を保ちながら保存できます。

それでは下記の5つのポイントについて、詳しくみていきましょう。



  • 野菜に適した環境で保存する
  • 野菜の鮮度を落とさないように保存する
  • 水分を拭き取った後に保存する
  • 冷凍・冷蔵保存を利用する
  • 真空保存容器を利用する

野菜に適した環境で保存する


野菜を保存するときは、できるだけ育ってきた場所と同じような環境で保存するのがポイントです。特に気を付けたいポイントは、育った環境に近い「温度」で保存することです。


暖かい環境で育つトマトやキュウリのような夏野菜にとって、冷蔵室は温度が低すぎるため保存には適しません。ジャガイモや里芋のような土の中で育つ芋類は、光の当たらない涼しい場所で保存すると長持ちします。


また、野菜は栽培時と同じ向きで保存すると長持ちするという点も覚えておきましょう。ニンジンやアスパラガス、ホウレンソウのような上に向かって伸びる野菜は、立てて保存するのがポイントです。

野菜の鮮度を落とさないように保存する


野菜は、乾燥することでみずみずしさが失われ鮮度が落ちてしまいます。購入してきた状態のまま保存すると乾燥が進んでしまうので、キッチンペーパーや新聞紙で包んだり、専用の保存袋に入れたりして保存するとよいでしょう。


ダイコンやカブのような葉と根が付いた状態の野菜は、そのまま保存すると葉が根から水分や養分を奪うため、乾燥しやすく美味しさも逃してしまいます。そのため、葉付きの野菜は葉と根を切り離して別々に保存するのがポイントです。

水分を拭き取った後に保存する


野菜の表面に水分が付いたまま保存すると、雑菌が繁殖しやすく傷みの原因になります。そのため野菜を保存する際は、表面についた水分は丁寧に拭き取ってから保存しましょう。



洗ってから保存したり切り分けて保存したりする場合はもちろん、購入した野菜をそのまま保存する際も水分が付いていないかよくチェックしましょう。温度差で野菜に結露が発生すると、いつの間にか水分が付いている場合があります。

冷凍・冷蔵保存を利用する


野菜の種類や状態によっては、冷凍庫や冷蔵庫で保存することで鮮度が保てるものもあります。特に気温や湿度の高い梅雨時や夏場は、野菜が傷みやすいので冷凍・冷蔵保存を上手に利用しましょう。



その場合も、乾燥や低温から守るために新聞紙で包んだり専用の保存袋に入れたりして、保存することが重要です。すぐに使用する予定のない野菜は、冷凍・冷蔵保存を活用して長持ちさせましょう。

真空保存容器を利用する


野菜は、空気に触れると酸化や乾燥で傷みが進んでしまうので、真空の保存容器を利用する方法もおすすめです。特に、切り分けた野菜は切り口から雑菌が繁殖しやすく、傷むスピードも早いので注意が必要です。



真空の保存容器を利用すれば、通常よりも長く鮮度をキープできます。野菜を使ったサラダや和え物などの作り置きに真空容器を使用すれば、傷みにくく美味しさも長持ちします。

【冷凍保存】が適する野菜と保存方法

冷凍保存が適する野菜とは?

冷凍保存が適する野菜とは?

冷凍保存に向いている野菜は、水分や繊維質の少ないものです。水分や繊維質が少なければ、冷凍しても状態が変わりにくく冷凍前と同様の味わいが楽しめます。


冷凍保存することで長く保存できたり、野菜によっては旨味が増したりするメリットもあり、冷凍保存の方法はチェックしておきたいところです。


一方、トマトやキュウリのような水分が多い野菜は、解凍すると水っぽくなり、ベチャつきがちで食感も大きく変化してしまいます。また、ダイコンやニンジンのような繊維質が多い野菜は、解凍すると繊維や筋が気になり、食べにくくなる場合があるので注意しましょう。


ただし、冷凍に向かない野菜でも、小さく切ったり解凍後の調理方法を工夫したりすることで、上手に冷凍保存できることもあります。

【冷蔵保存】が適する野菜と保存方法

冷蔵保存が適する野菜とは?

冷蔵保存が適する野菜とは?

キャベツやホウレンソウ、コマツナ、レタスのような葉物野菜は、高温に弱いため冷蔵保存が最適です。


ちなみに、冷蔵庫の野菜室は3~8℃前後、冷蔵室は2~5℃前後、チルド室は0~3℃前後と温度が異なります。野菜の種類によって最適な保管場所が異なるので、種類別の適温を覚えておきましょう。


冷蔵保存には、野菜の追熟を抑えたり、元々付着している細菌による腐敗から守ったりする目的があります。室内の気温が極端に高いときやカット済みの野菜を保存するときは、通常冷蔵庫に入れない種類であっても冷蔵庫保存したほうがよい場合もあることを覚えておきましょう。

【常温保存】が適する野菜と保存方法

常温保存が適する野菜とは

根菜類や芋類などは、常温での保存が向いています。冷蔵庫で保存すると、低温障害を起こしたり、水分が蒸発してしなびてしまったりするので注意が必要です。

低温障害とは、適切な温度で保存管理をしないことでおこる症状で、表面の黒ずみや斑点、食感の変化や味の劣化などの品質の低下をまねきます。特に長期間保存する場合は、温度の影響を受けやすいため、適温である常温で保存するとよいでしょう。


また、トマトやキュウリなどの果菜類も、基本は常温保存が向いている野菜です。夏野菜に多い果菜類は、ある程度温度が高い環境に慣れているため、低温に弱い特性があり、冷えすぎると傷みの原因になります。


ちなみに、野菜保存における常温の目安は、15~20℃前後。高温多湿をさけ、直射日光が当たらない環境が望ましいです。真夏や真冬で室内の温度調整がされていない場合は、冷蔵庫に入れたり新聞紙で包んだりして、適温で保存できるように工夫する必要があります。

野菜の保存容器の選び方
野菜を上手に保存するためのコツ
野菜を上手に保存するためのコツ

野菜は種類によって最適な温度が異なるため、冷凍・冷蔵・常温のうち一番合う環境で保管することが大切です。しかし、カットした使いかけの野菜は、切り口から傷みやすいため密封して冷蔵庫で保存しましょう。



カットした野菜を上手に保存する方法

  • 冷蔵庫で保存する
  • 表面の水分は拭き取る
  • 空気に触れないようにする

野菜に水気がついていると、そこから腐敗しやすく菌の繁殖にもつながります。空気に触れることで酸化が進み、傷みの原因にもなるため、「水」「空気」の両方から守りながら上手に保存するとよいでしょう。

野菜を美味しく保存するための容器
*真空保存容器・真空保存バック使用の注意点

キャベツ、豆類、タマネギ、ニンニクなどの一部の野菜は、生の状態ではガスを放出するため、真空状態が保たれなくなる可能性があります。

ガスの発生を防ぐためには、これらの野菜を下茹でするなどの下処理をしてから真空保存してください。また、生のマッシュルームは冷凍状態で真空保存してください。

正しい保存方法をマスターして、野菜を美味しく食べよう!


ツヴィリング マーケティング部 監修