魚の保存方法は?冷蔵・冷凍、切り身・丸ごと保存する方法もご紹介

魚の保存方法は?冷蔵・冷凍、切り身・丸ごと保存する方法もご紹介

釣りで魚をたくさん持ち帰った場合や、まとめ買いしたときの保存方法に困っていませんか?

魚をすぐに食べない場合は、冷蔵や冷凍で保存する必要があります。


この記事では、魚の切り身や丸ごと保存する正しい方法と、おいしさをキープするコツをご紹介します。魚の保存方法をマスターして、おいしい魚料理を作ってみませんか?


投稿日:2023年10月12日 更新日:2024年2月10日

魚の正しい保存方法とは?

魚の正しい保存方法とは?

購入した魚や釣りで持ち帰った魚をすぐに食べない場合、冷蔵庫や冷凍庫で保存する必要があります。魚は温度管理に気を付けないとすぐに傷んでしまうため、できるだけ速やかに冷やすのが重要です。


数日以内に食べ切る場合は冷蔵で保存する方法がおすすめですが、まとめ買いや釣った魚がたくさんある場合などは、冷凍庫で保存する方法が安心です。


正しい保存方法を押さえておくことは、おいしさや鮮度をキープするためにも覚えておきたいもの。魚の保存においては、酸化や乾燥から守ることがおいしさを守ることにつながります。

また、生魚は傷みやすいため、間違った方法で保存すると健康を害する心配もあります。そのため、冷蔵・冷凍それぞれの正しい保存方法を知っておくことが大切なのです。

当日中や、翌日調理する場合

当日中や、翌日調理する場合

魚を当日中や翌日に調理する場合、それぞれに合った下処理の方法があります。購入後そのまま冷蔵庫で保管すると、生臭さや傷みが生じる場合があるので、ひと手間加えて保存し鮮度をキープしましょう。

当日中に調理する場合

当日中に調理する場合

購入した魚を保存する際に気を付けたいのが、魚から出る余分な水分を取り除くことと、乾燥から守ることです。魚から出る水分は臭みになるため、余分な水分は速やかに取り除きましょう。


購入後は魚をパックから取り出し、表面についた水分をしっかり拭き取ります。乾燥防止のため一切れずつキッチンペーパーに包み、ラップでくるんで密閉して冷蔵庫で保存しましょう。


キッチンぺーパーには魚から出る水分を吸収する役割があるため、キッチンペーパーに包むひと手間は美味しく保存するために非常に有効です。





翌日調理する場合

翌日調理する場合

魚を翌日調理する場合も当日調理する場合と同様、一切れずつキッチンペーパーに包んでラップで密閉し、冷蔵庫で保存するのが基本です。ただし、一尾丸ごと保存する場合は頭やえら、内臓が傷みやすく生臭さの原因となるため、取り除いてから保存しましょう。


頭やエラ、内臓を取り除いたら流水で洗い、しっかり水気を拭き取ります。お腹にキッチンペーパーを詰め、さらに全体をキッチンペーパーで包みラップでくるんで冷蔵庫で保存します。


内臓の下処理が難しい場合は、スーパーや魚屋で処理してもらうのもおすすめです。自宅で処理する場合は下処理を素早く行い、少しでも早く冷蔵庫に入れるようにしましょう。

魚を冷蔵庫で保存する方法

魚を冷蔵庫で保存する方法

購入した魚や釣りで持ち帰った魚を数日以内に食べ切る場合は、冷蔵保存がおすすめです。魚は正しく保存することで、傷みにくくおいしさをキープできます。


ここでは、切り身魚や魚を丸ごと冷蔵保存する場合の正しい方法をご紹介します。

切り身を冷蔵保存する方法

切り身を冷蔵保存する方法

魚の切り身を冷蔵保存する場合は、まず魚をトレーから取り出し、水気をキッチンペーパーで拭き取ります。魚から出る余分な水気は、臭みや傷みの原因になるため丁寧に拭き取っておきましょう。


次に、切り身を一切れずつラップに包みます。空気に触れると酸化が進むため、できるだけぴったりと覆ってください。切り身どうしがくっついたまま冷蔵保存すると、隙間ができることで酸化が進みやすく、変色や傷みの原因になります。そのため、一切れずつ包む方法がおすすめです。


ラップで包んだ切り身は冷蔵用保存袋に入れて密封し、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。チルド室は冷蔵室に比べて温度が低く、生魚の保存に適しています。


また、干物や刺身も同様の方法で冷蔵保存できます。保存期限は魚の種類や状態によって大きく異なりますが、家庭の冷蔵庫は開閉の回数が多く温度管理が難しいため、消費期限に限らずできるだけ早めに食べ切るようにしましょう。

魚を丸ごと冷蔵保存する方法

魚を丸ごと冷蔵保存する方法

魚を丸ごと保存する場合は、下処理が重要となります。魚の内臓(ワタ)やエラは、傷みや生臭さの原因にもなるため取り除いて保存しましょう。また、頭やウロコも傷みやすい部分なので、翌日以降に調理する場合は取り除いてから保存するのが無難です。


内臓やエラなどを取り除いたら流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。大きい魚の場合は、内臓にキッチンペーパーを詰めておくとよいでしょう。


そして、空気に触れないようラップでしっかりと覆います。冷蔵用保存袋に入れて密封し、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。


自分で下処理するのが難しい場合は、購入する店舗で下処理をお願いするのもひとつの方法です。その場合は、自宅で余分な水気を拭き取るだけでOK。釣った魚を保存する場合も、同様に下処理してください。

魚を丸ごと冷蔵保存する際のポイント

魚を丸ごと冷蔵保存する際のポイント

  • 下処理を丁寧におこなう
  • ラップで一尾ずつ包んで密封する

魚を丸ごと保存する場合は、下処理が最も重要なポイントです。

買ってきたらすぐにトレーから取り出し、内臓やエラなどを取り除いて保存することが、おいしく日持ちさせるコツです。

魚を冷凍で保存する方法

魚を冷凍で保存する方法

魚をすぐに食べない場合やまとめ買いしたときは、冷凍庫で保存する方法がおすすめです。冷凍中は雑菌の繁殖が防げるため、日持ちが格段によくなります。ただし、冷凍庫内はとても乾燥していて、空気があるため酸化も進みます。


おいしさを保って長く冷凍保存するために、正しい手順やポイントを確認しておきましょう。

切り身を冷凍保存する方法

切り身を冷凍保存する方法

魚の切り身を冷凍保存する場合も、トレーから切り身を取り出し、すぐに余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。そして、一切れずつラップに包み、冷凍用保存袋で密封してください。


冷凍保存では、急速冷凍が鉄則です。冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、金属製のバットを敷いて冷凍するとよいでしょう。

また、魚の使い道が決まっている場合は、下味をつけて冷凍する方法もおすすめです。切り身を焼いてほぐし身にしてから冷凍してもOKです。

刺身は表面積が大きく酸化しやすいこと、冷凍品を解凍したものが売られているケースも多いことから、できるだけ冷凍せず冷蔵保存期限内に食べ切ることをおすすめします。


どうしても刺身を冷凍したい場合は、水気が出ないよう刺身をキッチンペーパーに包んでからラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存してください。

魚を丸ごと冷凍保存する方法

魚を丸ごと冷凍保存する方法

魚を丸ごと冷凍保存する場合は、下処理が必要になります。冷蔵保存の場合と同様に、傷みやすい内臓(ワタ)やエラ、頭やウロコは取り除いて、流水で汚れを洗い流します。特に、釣りで持ち帰った生魚は汚れや臭み、ぬめりが残っている場合が多いので、よく洗いましょう。


丸ごと保存する場合は、内臓やエラを取り除いたところから水気が出やすいため、キッチンペーパーを詰めておく方法が安心です。キッチンペーパーを詰めたら、ラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に入れます。


内臓やウロコを取らずに、約1%の塩水に浸して冷凍保存する方法もあります。この方法は、魚の表面や皮の部分をきれいに洗い、塩水ごと保存袋に入れて冷凍庫に入れるだけでOKです。


どちらの方法も、できるだけ急速に冷凍するのがおいしさをキープするコツです。冷凍庫の急速冷凍機能がなければ、金属製のバットに置いて急速に温度を下げて保存するとよいでしょう。

ツヴィリング マーケティング部 監修